経営理念には正しい人生観や世界観が必要 【松下幸之助に学ぶ経営哲学2】

こんにちは、小野尾です。

今回は【松下幸之助に学ぶ経営哲学】の第2回目です。

私はドラッガーからではなく、日本人である松下幸之助から経営哲学を学んでいます。その想いはこちらに綴っています。

ピーター・ドラッガーより松下幸之助 【松下幸之助に学ぶ経営哲学】

 

松下幸之助は、経営理念は「何が正しいか」という一つの人生観や世界観に根ざしたものでなくてはならないといっています。

経営環境がとても早い現代社会において、次々に生じる経営課題に適切に対応していくときのよりどころとなるのが経営理念です。また、従業員を一つにまとめて、力強い活動を生み出していく基礎となるのも経営理念です。

経営に当たっては、単に利益を求めることや事業拡大を図ることだけを考えていたのではいけません。ベースには正しい経営理念が必要です。

正しい経営理念があってこそ、企業の健全な発展もあるといえます。

企業の健全な発展を支える正しい経営理念に必要なものは、何が正しいかという人生観や世界観に即したものであることです。

その人生観や世界観は、人間の本質や自然の摂理にかなったものでなくてはなりません。そうでなければ、経営理念も適切なものではなくなってしまうからです。

人間の本質や自然の摂理にかなった経営理念であれば、その時々の状況によって活用の仕方は変わるものの、その基本は不偏なものとなります。基本がしっかりしていれば、応用が効くということですね。

経営理念が大切だからといって、何でもいいからあればいいというものではなく、経営理念は人間の本質なり自然の摂理にてらして何が正しいかということに立脚したものでなければならないということです。

となると、会社を健全に発展させるためには、最終的には経営者自身の人間力を高めることが大切だということになりますね。人間力を高めるには人間力を高めるように学ぶ必要があります。

経営者は会社経営のことだけを考えているのではなく、自分自身の人間力を高めることも考えなくてはいけないのですね。経営者は大変だ。

最後に私が教科書にしている本をご紹介します。
実践経営哲学 (PHP文庫)